レポート
【開催レポート】地方創生、食と農をテーマに、山形県河北町ゆかりのレストラン「かほくらし」にてBARニューウェーブ世田谷を開催しました!
2024年10月9日(水)に三軒茶屋かほくらしにて開催した「BARニューウェーブ世田谷」。農業や山形県河北町の食材に興味のある方や、地元でまちづくりに挑戦したい方から、SETAGAYA PORTの取り組みに興味がある方など、幅広い方々にご参加いただきました!
SETAGAYA PORTでは、新たな挑戦をする区内の事業者さんや、参加者の方同士が新しい繋がりやビジネスのヒントを得られるような機会として、毎月BARイベントを開催しています。
今回開催にご協力いただいたのは、三軒茶屋の駅近くにある山形県河北町のアンテナショップ&レストラン「かほくらし」。かほくらしを立ち上げ、先駆的な地方創生の取り組みを進める株式会社さとゆめ代表 嶋田俊平さんにもゲストとしてご参加いただきました。
株式会社さとゆめ 嶋田俊平(しまだ・しゅんぺい)
ふるさとは大阪府 箕面市・タイ・インド。
2013年に株式会社さとゆめを設立(登記は2012年)。「ふるさとの夢をかたちに」をミッションに、地方創生の戦略策定から商品開発・販路開拓、店舗の立上げ・集客支援、観光事業の運営まで、一気通貫で地域に伴走する事業プロデュース、コンサルティングを実践。2018年、ホテル開発・運営会社株式会社EDGEを設立し、代表取締役に就任。2019年8月には、山梨県小菅村に、「700人の村がひとつのホテルに」をコンセプトとした分散型ホテル「NIPPONIA 小菅 源流の村」を開業。そのほか、山形県河北町の地域商社・株式会社かほくらし社、人起点の地方創生を目指す株式会社100DIVE、JR東日本との共同出資会社・沿線まるごと株式会社の代表取締役も兼務。
https://satoyume.com/
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かほくらしは、1階がアンテナショップ、2階がレストランとなっています。山形県河北町は山形県のちょうど真ん中、最上川沿いの小さな町で、実は知られざるものづくりの町でもあります。1階のアンテナショップでは、この町から届けられた新鮮な食材やお酒、郷土惣菜など手づくりの商品がたくさん並んでいます。
BARニューウェーブを開催した2階のレストランでは、河北町の食材を用いて、現地の生産者やシェフと連携した、季節感のある料理を提供されています。
オープンキッチンとなっており、調理の様子が伺える店内。明るくゆったりとした居心地の良い空間に、集まってきた参加者の方々は開始時間を迎える前から自然と会話を始めていました。
参加者のみなさんが集まったところで、SETAGAYA PORT事務局の谷口より開会の挨拶と、SETAGAYA PORTの説明を行い、会が始まりました。
続いてスペシャルゲスト、株式会社さとゆめ代表 嶋田俊平さんによるトークです。
ふる「さと」の「夢」をかたちにというコンセプトで、全国50の地域に雇用や事業を生み出し、同時にその地域の風景や暮らしを守るお仕事をされている嶋田さん。
嶋田さんはふるさととは自分の情緒が形成される場所であり、また情緒とはその場所に咲く一輪のスミレを美しいと感じることであると定義しています。そして、そんなふるさとのように、その土地にあるモノ・コト・ヒトの情緒に触れることの出来る新しい目的地を作る取り組みをしている、とお話しいただきました。
かほくらしの2階にある「かほくらし食堂」では、河北町のこだわりの食材を気軽に楽しめてお腹も心も満たされる、「ただいま」と言いたくなるような、まさにふるさとのようなお店づくりを目指しているそうです。
また、食と農を地域のコンテンツとして磨き上げる河北町の取り組みをはじめ、山梨県小菅村の「700人の村」全体を一つの観光地とする「NIPPONIA小菅 源流の村」、さらにJR東日本と共同出資の「沿線まるごとホテル」といった嶋田さんご自身が関わってきた取り組みについてもご紹介いただきました。
今回の参加者には、地域や観光にまつわる事業をされている方や、志していらっしゃる方が多くいました。さとゆめでは地域や観光に関わる様々な事業者と共に、未来に向けて地方創生を民主化する基盤作りも進められています。参加者のみなさんは嶋田さんのお話に、大いにインスピレーションを受けた様子でした。
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嶋田さんのトークの後は、河北産の野菜を使ったサラダや、山形県名産の玉こんにゃく、お蕎麦を使ったサラダなど、河北のうまみが詰まった創作料理をビュッフェスタイルでいただきました。料理については、かほくらしの支配人 高塚浩子さんより紹介をしていただきました。
かほくらし 支配人 高塚さん
高塚さんは山形県のご出身。実家が農家だったこともあり、野菜や果物の栄養価や生産方法、食べ方、魅力を伝えるお仕事を専門にされています。かほくらしでは、商品選定、メニューの監修も行い、河北町の良さを知ってもらって、足を運んで貰うことに繋がるような発信基地となるよう努めているとお話しされていました。
経営学を学びながら、株式会社さとゆめでインターンに参加されている学生さん。嶋田さんが実際にどのように地域に寄り添い、どういう流れで事業を進めているのかを見てまわっているそうです。将来は地方創生に特化した人工資源を発掘して、地域の人々を巻き込みながら、長期的な視点で事業を起こしたいとお話しされていました。
千葉県の九十九里でイタリアンレストランを 経営されている方。今後、人口減と高齢者増となるであろう地元で、少しでもお店を通して何かをしていきたいとお話しされていました。かほくらしさんやSETAGAYA PORTの取り組みに興味を持ち、千葉県からはるばる参加されていて、地域のために何かを起こしたいという強い思いが伝わってきました。
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ほかにも、下北沢を拠点にデザイン会社を経営されている方や、百貨店の新規事業部の方、地域資源と自社サービスを活かした空間設計に従事されている方や、せせせマルシェのボランティアと地元行政でマーケティングアドバイザーをされている方など、各地域で精力的に活動をしている方がたくさん参加されていました。
「地方創生や地域・社会課題の解決に向けて、一緒に何か実現しましょう!」といった声も上がり、参加者のみなさんにとって充実した時間となっていました。
以上、かほくらしで開催したBARニューウェーブのご報告でした!これまでもさまざまな地域で実施してきましたが、開催ごとに、さまざまな職業の方や背景が異なる方に参加いただいており、新たな出会いや発見があります。
「BARニューウェーブ世田谷」は、今後も定期的に“世田谷のどこか”で開催していきます。SETAGAYA PORTの活動や世田谷の取り組みに関心がある方、普段出会う機会の少ない異業種の方と出会ってみたい方はぜひ参加してみてください!
(執筆:SETAGAYA PORT YOUTH 沢尾結)
▼会場:かほくらし
https://kahokurashi.com/
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