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イベント

【ART WALL PROJECT】世田谷区の子どもたちと一緒にアート教室を開催しました!


12月11日(土)にIID世田谷ものづくり学校にて開催された「アート教室プログラム」の様子を、子どもたちが作った作品のご紹介とともにレポートいたします!
※以下写真は許諾を得て掲載しています。

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ONRe:
Our New Relationship
わたしたちの、あたらしい、かんけい。

育った環境や、その時受けた教育、友達関係。
その中で培われる、世の中の“あたりまえ”
その“あたりまえ”は 5年後 10年後 30年後も“あたりまえ”のままなんだろうか?
世界は変わり続ける。
わたしたちの“あたりまえ”も変わり続けている。
これまでの“あたりまえ”をもう一度見直してみよう。


違う視点で見てみると、
新しい“あたりまえ”が見えてくる。
これまでの“あたりまえ”にありがとう。
これからの“あたりまえ”ようこそ。
“わたしたちの、あたらしい、かんけい。”よろしくね。

せかいとつながる。Our New Relationship
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子どもたちの手によって生まれる “ 鳥 ” のアート

今回開催されたアート教室は、「ART WALL PROJECT」のスタートとなるプログラムです。2部制で26名の子どもたちが参加してくれた本プログラムのテーマは、 “ 多様性 ” 。本来ごみとなってしまうショッピングバックを活用し、色とりどりの ” 鳥 “ の切り絵を作りました。
多様な形・色・模様のショッピングバックで多様性を表現し、ボーダーを軽やかに超えて羽ばたいていく鳥をモチーフにしたアート作品です。

▶イベントの詳細はこちらからご覧いただけます
https://artwallproject.peatix.com/



触れながら学ぶ「アート」

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(すまあみ先生の話に耳を傾ける子どもたち)


アート教室のはじまりは、講師のすまあみ先生と一緒に「アートってなんだろう?」を考える時間からです。世界各国で有名なアート作家を軸に、「なんでこの人は有名になったの?」「これってアートなの?」など、子どもたちは真剣な様子で耳を傾けます。

アートについて考えたあとは、実際に紙を切ってみる時間です。ハサミを使って、まずはショッピングバックを切っていきます。
実は今回のアート教室では、「何を作るのか、何が出来上がるのか」をはじめの段階で子どもたちには知らせていません。
ルールどおりのきれいなものを作るより、手を動かして偶然にできたものを面白いと発見できる感性を養いたいと、” 遊びをとおして学び、新しい創造を提供する “ 、まさにアソマナボらしい工夫により、子どもたちはそれぞれに想像を膨らませながら手を動かしていきます。


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(ショッピングバックを切る様子)


次に、切ったショッピングバックに色を塗っていきます。自由な発想で夢中になって色を組み合わせていきます。ここでは、段ボールやローラー・歯ブラシ・果物を包むフルーツキャップなどを使って色を塗っていくという工夫が施されています。
「綺麗に塗らなくていい、新しい塗り方を発見してみよう」ということをすまあみ先生が優しく伝え、子どもたちは作業を進めていきます。


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(ショッピングバックに色を塗る様子)


色が塗り終わった紙を、今度はランダムに切っていきます。くにょくにょ、ぎざぎざ、色々な形の色とりどりの紙の山ができました。
ここで「色々な形の紙を使って鳥をつくろう。へんてこな形でも、くちばしと目をつけたら、鳥に見えてくるかもしれないよ」というこの日のお題が発表されました。どの紙も、鳥を意識して切ってはいません。
子どもたちは、「どうしたら鳥 に見えるかな?」と一生懸命考えながら切っていきます。


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(色をつけたショッピングバックを切り、鳥のモチーフにする様子)


そうして出来上がった多種多様な “ 鳥 “ たちが真っ白な壁に貼られ、カラフルで素敵な教室に変身しました。
「どっちを向かせようかな?どこに目をつけようかな?」と試行錯誤していたり、中には「鳥が魚を食べている様子」を表現している子も居たりなど、子どもたちの発想力はまさに無限であると改めて感じられました。


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(1部にて参加した子どもたち)


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(2部にて参加した子どもたち)




様々なカタチに変わっていく「アート」


今回のアート教室で制作された作品は、来年1月を目処に現在建替え工事中となっている世田谷区本庁舎の仮囲いに掲示される予定です。
真っ白な仮囲いに子どもたちが作ったアートが飾られ、思わず立ち止まってしまうような魅力的な街並みをつくり出します。
そしてその後もアートは形を変え、世田谷区の福祉作業所の方々の手によってプロダクトとして生まれ変わっていきます。

そんな「ART WALL PROJECT」のはじまりとなった今回のアート教室。様子を見守っていた大人たちは、様々な形や色の紙を見事に鳥に見立てていく姿に、「小学生のクリエイティブ性に驚いた」「大人が作るよりも素敵で、まさに多様性の感じられるものができた」と口々に話します。
また、講師として参加してくれたすまあみ先生は、「想像していたより2歩3歩4歩‥10歩上をいく作品ができて、自分自身もとても素敵な時間を過ごせた]と話してくれました。

これから子どもたちのアートが様々なカタチとなり、この世田谷区で循環していくことを思うととてもワクワクします。
ぜひ、まずは子どもたちが作り上げた色とりどりな鳥たちのお披露目をぜひお楽しみに!

今後の「ART WALL PROJECT」の活動に、引き続きご期待ください。