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イベント

防災啓発イベント「みんなで考えよう。被災地からの問い」開催レポート

10月5日(水)〜10月11日(火)の7日間に渡り、玉川高島屋S・Cとの協働開催となる「みんなで考えよう。被災地からの問い」を開催いたしました。

玉川高島屋S・Cと共同開催した本イベントでは、さまざまな世代の方たちに向けて防災に触れるきっかけとなるコンテンツを用意いたしました。
当日は玉川高島屋S・Cの来場客の皆さまはもちろん、SETAGAYA PORT会員の方々など、沢山の方に「防災」に触れていただきました。

イベントの概要はこちらから▽
http://setagayaport.jp/news-events/bosai_event202210




イベント開始の背景について


今回開催したイベントの実施背景には、2019年10月12日に発生した台風19号があります。

台風の影響によって多摩川が氾濫し、世田谷区内でも多くの被害が生じたことは、区内に在住する皆さんの記憶にも残っていると思います。
そんな台風19号から今年で3年が経過し、少しずつ風化しつつあるとは思いますが、多摩川に隣接する世田谷区では、いつまた氾濫が生じるか分かりません。もちろん地震などその他の自然災害も同様です。

そういった状況を踏まえ、私たちは日頃から地域住民の皆さんの意識を高めるための啓発運動をしていく必要があると考えており、啓発イベントを行うこととなりました。
また、イベントの運営をPORT YOUTHのメンバーが中心となり行うことで、若い層の方たちにより関心を持ってもらうことも実施目的の1つです。




「大切な人が被災したときに、自分にできることが見つかる写真展」


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イベントコンテンツの1つ目として、これまでに地震と水災のいずれの災害時も支援活動および復興活動を行っている「一般社団法人BRIDGE KUMAMOTO」とコラボレーションし、「大切な人が被災したときに、自分にできることが見つかる写真展」を行いました。

令和2年7月豪雨での熊本の様子を熊本のカメラマン6名が撮影した写真を50点、玉川高島屋S・C本館1階 グランパティオに掲示させていただきました。
また、事前にBRIDGE KUMAMOTOの方から災害時の状況や様子、活動について伺ったSETAGAYA PORT YOUTHのメンバーが、期間内の8日と9日の一部で、語り手となり写真の説明を行う時間も設けました。

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(YOUTHメンバーが被災当時の様子をお伝えしている様子)

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立ち止まって写真を見てくださる方や、書かれているメッセージを読んでくださる方、SETAGAYA PORT YOUTHメンバーの話をじっくり聞いてくれる方など、多くの方の目に触れる機会をつくることができました。

8日(土)には、BRIDGE KUMAMOTOのアップサイクル商品の展示販売も行い、多くの方が商品を手に取ってくださいました。
被災地で活用されたブルーシートで作られた【ブルーシードバッグ】や、熊本豪雨 災害復旧支援商品の【相合箸】(「竹の箸だけ。」熊本県南関町のお箸メーカー ヤマチクとのコラボアイテム)や【竹のコースター】など、さまざまな商品が並びました。

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世界に1つだけのコサージュづくり体験

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本イベントコンテンツの2つ目として、BRIDGE KUMAMOTOが行っている「ブルーシードコサージュ」のワークショップイベントを、子ども(小学生)とその保護者の方向けに実施いたしました。

コサージュの資材となるのは、熊本の被災地域をはじめ、様々な場所で活躍し、廃棄予定となったブルーシートです。
本ワークショップでは、フラワーデザイナーの関尚美(せき なおみ)さんが監修した「ブルーシードコサージュ」を作っていきます。

ワークショップのはじまりは、「ブルーシードコサージュ」の資材となるブルーシートが、被災地でどのように使われていて、どれくらいの量のブルーシートが災害ごみとなってしまうのか。そうした背景を知ってもらいます。
そして、参加費がBRIDGE KUMAMOTOより社会貢献活動団体に寄付されることも伝えます。

これから使うブルーシートについて知ったあとは、一枚一枚異なる色のブルーシートの中から自分の好きなものを選び、早速コサージュづくり開始です。
今回はSETAGAYA PORT YOUTHのメンバーが講師を務め、子どもたちに作り方を教えます。子どもたちはみんなとっても器用で、順調に作業を進めていきます。

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今回は2つのコサージュを作りましたが、1つは自分用、2つ目は一緒に来てくれた保護者の方やお友達に。と、それぞれ素敵なコサージュが出来上がりました。ワークショップの最後にはブルーシートの缶バッチも作り、可愛らしい絵を描いてくれていました。


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自分にできる”復興との関わり方”を考えるトークセッション


本イベントの3つ目のコンテンツとして、トークセッションも実施いたしました。

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本トークセッションでは、東日本大震災・熊本地震での復興支援をきっかけに起業した2名のゲスト、WINg kumamotoの小笠原晟一(おがさわらせいいち)さんと、NPO法人きっかけ食堂代表理事の原田奈美(はらだなみ)さんをゲストに迎え、被災地の現実や支援活動との関わり方などを参加者と一緒に考えました。

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トークセッションでは、被災地で出会った「ヒトやコト」についてや、人生を変えるきっかけとなったエピソードなど、さまざまなことをお話いただきました。

トークセッションを通して2人が重ねて伝えてくれたのは、「支援活動は誰にでも身近なことでできる」ということです。
また、被災地に想いを馳せることや、大切な人に大切な気持ちを伝えることなど、すぐにでもできるアクションも提唱してくれました。

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トークセッション終盤では、SNS上で募集したゲストへの質問にもお答えいただきました。
幅広い年齢層の来場客の皆さんに「支援活動との関わり方」を考えていただける機会になったのではないかと思います。



おわりに


今回、防災啓発イベントとして行った「みんなで考えよう。被災地からの問い」ですが、本イベントを通してまずは被災地のリアルに触れ、被災地へ想いを馳せるとともに、「もしもこの街で災害が生じたら」ということを、”少しだけ”考えてみる機会となっていたら嬉しく思います。

今後もSETAGAYA PORTでは、「防災」をテーマにした活動を行なっていきたいと思っています。

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