レポート
『百年楽街〜わたしたちが百歳までにしたいこと。〜』街歩きワークショップ【運営メンバーによる活動の振り返り座談会】
2024年2月18日(日)に開催した街歩きワークショップ「百年楽街〜わたしたちが百歳までにしたいこと。〜」の企画・運営を担当した7人のメンバーに、昨年11月のメンバー募集から2月のワークショップ本番までの4ヶ月の活動で担当したことや感じたこと、印象に残ったことを伺いました。
2024年2月18日(日)に開催した街歩きワークショップ「百年楽街〜わたしたちが百歳までにしたいこと。〜」の企画・運営を担当した7人のメンバーに、昨年11月のメンバー募集から2月のワークショップ本番までの4ヶ月の活動で担当したことや感じたこと、印象に残ったことを伺いました。
小坂 真人(以下、小坂) 早速ですが、皆さんは何がきっかけで今回のワークショップの運営メンバーになったんですか?
AYA 世田谷のことはずっと好きで、何かしたいなと思っていたところに『わたしたちが、100歳になった街。』という当時のタイトルが飛び込んできたんです。
純粋に面白そうだなと思ったのと、まだ私の知らない世田谷に出会えたり、地域の活性化にも関われるかなという思いで応募しました。
※当初のタイトル「わたしたちが、100歳になった街。」は、企画を進めていく中で「百年楽街〜わたしたちが百歳までにしたいこと。〜」にタイトルが変更となりました。
なすの みほ(以下、なす) あのタイトル、インパクトありましたよね。私も仕事以外で何かを始めてみたい!っていう気持ちがあったので、すぐに運営メンバーを募集する交流会に応募しました。
もう10年ぐらい世田谷に住んでいるんですけど、昔あったお店がなくなったりしているのが寂しくて、このプロジェクトを通して何か見つけられたらという期待もありました。
utsunomiya 私も仕事や家庭以外のつながりを作りたかったのと、ちょうどその時期にデザインについて学んでいたので、その学びを活かしたい!という気持ちで応募しました。プロジェクトのテーマも自分の興味関心に近くて、ここでなにかやってみたいなと思ったことを覚えています。
K Higashi(以下、ひがし) 私は仕事で体験デザインやサービスデザインの導入を試みる中で「何か違うな」という感覚がありました。そんな中、仕事とは別に活動できる場がないかと探していて、今回のプロジェクトを見つけ、クリエイティブなタイトルやコンセプトに惹かれて参加しました。
mai 今までもいろんな募集があったのは知っていたんですけど、なかなか踏み出すきっかけがなかったんですよね。でもこのプロジェクトは、普段の仕事にも近かったし、役に立つことができそうという思いは私もありました。
ただ、おしゃれな装いも手伝ってなんとなく応募の壁の高さみたいなのも感じて、少し気後れもしてました。実際はあたたかくて、やさしい人ばかりだって、後でわかったんですけど。
小坂 私は仕事でいろんなサービスに関わっているのに、自分が住む街では全然何もできてないのが寂しくて。でも副業はできない…みたいな状況だったところに今回の募集があって、ボランティアだしぴったりなんじゃない、と妻が教えてくれたのがきっかけでした。
早川 佳歩(以下、かほ) 世田谷代田の街が舞台というのも良かったですよね。私はいま世田谷代田の保育園で働いているので、いつも子どもたちとお散歩しているエリアを大人と街歩きしたらどんな発見があるんだろうって、ワクワクしました。
企画・準備の思い出
小坂 SETAGAYA PORTとfirsthandと私たち7人という体制でスタートしたこの活動、いま振り返ってみてどうでした?
ひがし 私は参加する前はちょっと気負っていた部分がありました。会社でやろうとして行き詰まっていたことの延長で、プロセスや方法論を難しく考えすぎていたんですけど、入ってみると、自然体で色々なアイデアを出しあいながら形にできて、すごく楽しかった。
今まで複雑に考えていたのがなんだったんだろうと思ったぐらい、そのギャップというか、あ、こういうことなんだ、結構シンプルなんだって気づけたのはすごく良かったですね。
かほ みなさん本当に適材適所で、得意なスキルが異なる人たちが、被らず、いいバランスで集まってましたよね。私は1回欠席した以外ミーティングに全部出られたのが誇りです。
なす すごい!
かほ このプロジェクトが終わっても、運営メンバーで定例会をしていた火曜20時になったらパソコンつけちゃいそうなぐらい、習慣になってます。
担当でいうと、やっぱり街歩きルートかな。忙しくてやりきれなかった部分はあるかもしれないけど、私が考えたルートでみんながワークして「良いルート!」って言ってくれて、嬉しかった。
かほさんが考えた街歩きルート
utsunomiya みんなお互いの発言をちゃんと受け止めあっていたから、自分の意見を言いやすかったですよね。私自身はみんなの検討材料をどれだけ増やせるかを意識して、アイデアの質はあまり拘らず、まずは量を出すことを意識していました。また、議論が少しでも具体的に進めばという思いで、アウトプットのラフ案や資料のイメージ案を実際に作ってみたりもして、それが少しでも役に立ったなら、自分の好きなこと、できることを活かせたような気がします。
デザインでいうと、LPを作ってくれたなすちゃんのアウトプットはほんとにすごかった。
なす それもutsunomiyaさんのプロジェクトマネージャーの力あっての話ですけどね。私だけじゃなくて、みんなが頼りにしてました。
私が担当したLPは、普段の仕事と一緒なので、作業自体はそんなに大変じゃなかったですね。ただ、仕事が繁忙期に入ってて、1日中頭がめちゃめちゃ動いてるところは大変だったかな。それでも、自分でスケジュールを引いて、ここの情報をください!ってみんなにお願いして、すごくいい経験だったし、勉強になりました。
mai かっこよかったですよ、なすちゃんは。私、イラスト担当したんですが、提出がギリギリになったときでも「どんな感じになってても仕上がりをかっこよくするのがデザイナーの仕事」と言ってくれて。わたしも頑張ろう!ってなりました。
アウトプット担当ということで、後半詰まる時期はあったんですが、活動はずっと楽しくできました。特に、リアルで会えたのが嬉しかった。世田谷代田を散歩してみる会(※運営メンバーのみでの事前街歩きを実施)も当日も、こういう企画に参加して、普段とは違うことを経験できたのが、すごい新鮮で楽しかったなと思ってます。
AYA みんなで出しあったアイデアがだんだん形になっていくの、すごくワクワクしたし、楽しかったです!
私は前半あんまり参加できないことがわかっていたので、後半と当日頑張ろう!という気持ちで、一生懸命、私なりにキャッチアップしました。
それと、こういう企画に参加するのは初めてだったんですが、やってみよう、自分が感じたことを伝えようというのは心がけてました。特に当日は、みんなに楽しんでもらうために私自身も参加者として楽しもう!という気持ちで取り組みました!
小坂 私も感覚は近くて、あまり参加できないことが多い中で、どちらかというとチーム自体がもっと楽しくなるように、ちょっとした無駄を作ることに一生懸命だった気がします。でも、このチームははじめからお互いに尊敬しあって、違いを認め合ってたので、そんなのなくてもいい関係性でしたけど。
当日を振り返って
小坂 最後に、当日の思い出を振り返ってみましょう。半日のワークショップ、どんなことが印象に残ってますか?
utsunomiya スケジュール上、当日参加はできない、ということは最初からわかっていたんですけど、想定した以上に熱中できて、なにより本当に楽しくって。思い切って参加して良かったなと思います。
その場にはいられなかったけど、当日用の連絡ツールの様子とか、事後のアンケートとかから、参加してくださった方々が、私たちが思っていた以上の発見をして、楽しんでくださったのが伝わってきて、本当に嬉しかったです。
何か人の役に立つことができるかもしれないと前向きな気持ちになれましたし、なにより運営のみなさまとの繋がりもできて、本当にありがたい経験でした。
mai 大成功だったし、utsunomiyaさんがいなかったらここまで辿り着けなかったと思います、本当に!
当日、初対面の方と街歩きするので、ちゃんと楽しんでもらえるかな…って不安だったんですけど、一緒のグループだったひがしさんといい感じで役割分担できて。チームでやってるって実感できたのが、とっても嬉しかったです。
ひがし 大変だったのは、私すごい方向音痴なので、当日うまく誘導できるかは不安でした。でもそこはmaiさんに頼らせてもらったり、一緒に乗り切れてよかったです。
何かあっても何とかできるチームでしたよね。普段の仕事だとリスクの洗い出しをして、潰していって…というプロセスが多いんですけど、そこも含めてなんとかなってしまうチームだったな。
これをきっかけに、新たなチャレンジにもつなげられたらと思っています。
AYA 私も不安は結構ありました。なかなか参加できていなかったので、ちゃんとキャッチアップできてるかな…とか。
でも、なすちゃんがパートナーと聞いて安心しました。そして、「これはもう大丈夫だ!」と思った瞬間、楽しんでもらおう!というマインドになりました。
なす 一緒に街歩きのルートを周っているとき、そのマインドをめちゃくちゃ感じました。初対面の人に丁寧に話しかけながら、ワークショップに入ってもらえるようにフォローしてたのがすごく印象的だった。
AYA 緊張していたら、ほぐしてあげよう、何してほしいかな?とか考えながら動いてたので嬉しいです!
なす 本当に、運営メンバーも参加者のみなさんも、ホスピタリティ精神がすごくてびっくりしました。
職種も年齢も結構ばらばらで、いろんな方が参加してくださってたけど、そもそもそれがすごい嬉しくて。タイトルとか、私たちが考えたものが一人ひとりに届いたんだなっていうのが、参加者の人と顔合わせて感じられた瞬間は最高でした。
かほ 数ヶ月関わってきたものが形になる瞬間に自分が立ち会えたの、本当に楽しかったですよね。ワークショップ中も、みなさんが笑ったり、話し合ったりして楽しんでくれてるのを間近で見れたのがすごい楽しかった。
私、今でも通勤のときにあの時の 4 つの街歩きルートを思い出すことがあるんです。想像しながらスポットを歩くと、自分が誰かの人生を歩いてるみたいな感覚になって。ああ、ここで告白するのか、みたいな。そういう意味でも素敵な体験だったな。
小坂 一人ひとりが自分にできることを考えて、自主的に動いて。なかなか出会えない、本当に最高のチームでしたね。
4ヶ月一緒に取り組んだみんなが何を考えて、どう感じてたのか、改めていろいろな話が聞けて、また新しい刺激をいただきました。
またこのメンバーで一緒に活動しましょう。みなさん、本当にお疲れ様でした!
「百年楽街〜わたしたちが百歳までにしたいこと。〜」運営チーム
Kana Higashi、なすの みほ、AYA、iidemaiko、小坂 真人、早川 佳歩、Utsunomiya