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【開催レポート】三軒茶屋MANOSで、スパイスカレーを食べて「もしも」と「スキマ」に潜ませ・閃くワークショップ『世田谷彩味堂』を開催しました!
2025年2月17日(月)に、世田谷区内の飲食店にてSETAGAYA PORTメンバーが食を共にしながら、世田谷の地域課題について話し、新しい価値創造にチャレンジする循環プロジェクト「世田谷彩味堂」を初開催!ワークショップを通して、防災備蓄やレトルトカレーの販路拡大の課題にアプローチするクリエイティブなアイデアが生まれました!
2025年2月17日に、三軒茶屋にある創作カレーの名店「MANOS」にて、
地域や飲食店、マーケティングがちょっと気になる10代〜20代の皆さんに向けたアイデアワークショップを行いました。
この「世田谷彩味堂(セタガヤサミット)」は、
世田谷区内の飲食店にてSETAGAYA PORTメンバーが食を共にしながら、世田谷の地域課題について話し、新しい価値創造にチャレンジする循環プロジェクト。実証実験として、SETAGAYA PORTのプロボノメンバーと作り上げた企画です。
今回のテーマはレトルトカレーの「もしも」と「スキマ」
今回初開催となるワークショップでは、MANOSのレトルトスパイスカレーの販路拡大と、防災備蓄としての可能性を「日常のスキマ」や、「カレーとの新しい”出会い”」をキーワードにアイデアを考えていきました!
実際にMANOSのスパイスレトルトカレーを食べ、専門的なマーケティングの知識がなくても、誰でも自由な発想でアイデアを導き出す過程を楽しむことができるアイデアワークショップです!
平日の夜の開催でしたが、10名以上の方にご参加いただき、まずアイスブレイクとして「自己紹介タイム」からイベントがスタート!
今回のターゲット層の皆さんには懐かしいプロフィール帳を「世田谷彩味堂」バージョンで用意したものに記入していただき、各グループで自己紹介を行いました。
今回は20代後半の方を中心に、「カレーが好き」「飲食店の力になりたい」「まちづくりに参加してみたい」「企画やマーケティングについて考えることが好き」といった方々にご参加いただきました。
普段出会う機会のないさまざまなメンバーと話し、これからどんなアイデアが生まれるのか期待が高まっている様子でした。
自己紹介を終えたら早速、今回のワークショップの軸となる「MANOSチキンカレー」を実食!
レトルトとは思えない本格的なスパイスの香りや、野菜やチキンといった具材もたくさん入っており、舌鼓を打っていました。
カレーを実食している間に、改めて企画メンバーから、今回のプロジェクト「世田谷彩味堂」の目的や、今回取り上げる2つの課題についてご紹介。
1つ目は地域の課題、防災備蓄についてお話ししました。
災害時に備えて在宅避難の準備をする必要がある中、特に10代〜20代が他の世代に比べて食糧備蓄を確保できていない人の割合が高く、4割以上だということです。準備できていない方の声を聞いてみると、「そもそも在宅避難の準備をしないといけない事を知らなかった」「備蓄にかける金銭的余裕や保管スペースがない」「なんとかなると思って後回し」などの理由が挙げられます。
2つ目は区内の事業者の課題、MANOSのレトルトカレーのさらなる販路拡大についてです。
オーナーシェフの遠藤さんより、お店の成り立ちや、美味しいカレーをもっと沢山の方に届けたいという想い、その中で生まれた「100%お店の味完全再現」をコンセプトにしたレトルトカレーのこだわりをお話しいただきました。昨年販売スタートした「MANOSチキンカレー」の次回作も制作中で、今後シリーズ販売を目指しています。
2つの課題を解決するため、今回のイベントでは「もしものために自分自身でも備える必要がある」、「普段も使えるフェーズフリー(※)な商品を少し多めに買っておく方法がある」ということを、まずは参加者の皆さんに知っていただくことを目的としていました。
その上で、地域のお店のフェーズフリーな商品がもっと沢山の方の手に届くことで「気がつけば備蓄ができている!」という、お店や地域にとっても嬉しい状態” を目指して、日常のスキマにレトルトカレーを取り入れるアイデアを皆さんと考えたいというものでした。
※身のまわりにあるモノやサービスを、日常時はもちろん、非常時にも役立てることができるように設計しておくという考え方。
オリジナルのワークショップスタート!
まずは、ある1日のタイムラインをシェア
いよいよワークショップがスタートです。今回は、参加者の皆さんの想像力・妄想力を大切にしたワークショップです。
まずはワークシートに、「最近経験した、こんなことあったよ!と誰かに伝えたくなった1日」のタイムラインをそれぞれ記入していただきました。
記入を終えたら、グループ内でワークシートを見せながら、どんな出来事があったか・それはどんなシチュエーションだったかを発表!
仕事をしていたある1日の日常や、テントサウナを友達と楽しんだ1日、美容室や下北沢にショッピングに出かけた1日、急な誘いで友達に会った休日など、なんでもない日常から、ちょっとした特別な1日まで、さまざまな1日のタイムラインを書き出していただいていました。
実現可能性 < 想像力・妄想力!
日常にカレーを潜ませるアイデアを自由に発散!
発表を終えたら、グループ内の他の人のタイムラインを見て、「このシチュエーションでこんな商品があったら手に取りたくなるかも!」といった、カレーとの出会いを日常のスキマに潜ませるアイデアやストーリーを思いつく限り、書き込んでいただきました!
「隣人」「遅刻」「真夏日」などランダムにキーワードが書かれたヒントカードも使い、ゲームのような感覚で自由な発想を楽しんでいきます。
グループ内でワークシートを回しながら、メンバー全員のタイムラインに思いついたストーリーやアイデアを書き込んでいきます。中には前の人が書いた内容をさらに膨らませるアイデアを書いていく方も。
グループメンバーのストーリーやアイデアがびっしりと書き込まれた自分のタイムラインが手元に戻ってくると、自分の日常が自分では考えもつかない発想でアレンジされていて、皆さんワクワクしている様子でした。
トレーニングのエピソードから、『トレーニング後はダイエットに嬉しい発汗激辛カレーを食べよう!』
アイドルの番組を見ていたエピソードから、『推しメンバーをイメージしたカレーがあったらいいな。作りたい!』
銭湯に行ったエピソードから、『銭湯の売店でお湯のように、効果効能が書いてるカレーを見つけてつい買ってしまった!』
などといった、「こんな出来事や商品があったら自分も手に取りたくなるかも。」というアイデアが沢山生まれていました。
1人1つ、面白い!と思ったアイデアを4コマストーリーに表現!
そして、最後のワークでは、自分のタイムラインに記入されたアイデアや、それらを見てインスパイアされて浮かんだストーリーを4コマに表現していきます!
それぞれ絵や文字でワークシートに書き込んでいただきました。
4コマが完成したら、グループや、全体で発表タイム!
『街でやっていたカレーフェスを見かけて、実家のカレーが恋しくなったある日。「自分ももう大人なので自分だけのカレーを作れるようになりたいな...そうだ、スパイスを自由に組み合わせてカレーを作れるお店があるって見たぞ!」いざ参加し、オンリーワンカレーを作れるように!実家の家族にも食べてもらおう!』
といった色んなきっかけが組み合わさったストーリーを作る方や、
『美容室のカラー中のサービスドリンクにカレーがあった、、!実は髪にもいい成分が入っていて、、』
という自由な発想でクスッと笑わせるようなストーリーを作る方、
『カレーの美味しさだけでなく、カレーの歴史や作る工程、未来を「読むカレー会」をやってみたい!』
という新しいカレーの見方を考える方など、
カレーとの接点の作り方、商品、イベントの企画に繋がりそうなアイデア、どんな時にカレーを欲するのか?といった消費者インサイトに繋がるようなストーリーが沢山生まれました!
最後に
今回のワークショップではMANOSのレトルトカレーを軸に、様々なアイデア・可能性を皆さんで考えることが目的でした。
ワークショップを終えて、MANOSのオーナーシェフ遠藤さんに「自分1人では思い付かないアイデアだったり、カレーが好きな皆さんが普段どんな暮らしをしていたり、どんなニーズがあるのかが色々と見えてきてとても参考になりました。」と感想をいただきました。
また、参加者の皆さんからは「普段やったことのない発想方法がとても刺激的で楽しかった。自分のマーケティングの仕事でも活かしてみたい。」、「飲食店で、カレーを実際に食べながら、カレーの可能性について考えることが新鮮で面白かった。今後別のテーマでも開催してほしい。」、「同年代で、色んなお仕事をされている方の発想や普段の暮らしが垣間見えて面白かった。」などと嬉しいお声をいただきました。
今回実証実験として開催した「世田谷彩味堂」。このワークショップをきっかけに、課題解決だけでなく、多様なアイデアが交差し、地域の個人飲食店さんとのつながりも広がる機会になってくれていると嬉しいです。
今後のイベント情報など、SETAGAYA PORTのHP、Instagram、公式LINEにてお知らせしていますので、ぜひチェックしてみてください。
▼協働:創作カレー MANOS
https://www.instagram.com/manosproject/
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公式HP:https://setagayaport.jp
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/setagaya_port/
撮影: 熊倉風香