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イベント

【開催レポート】SETAGAYA Ztalk「プロの事例から考える、場作りへの関わり方」

2024年2月4日(日)に、北沢タウンホールでSETAGAYA PORT YOUTHのメンバーが企画・運営する10代〜20代の若者に向けた「トークセッション」と「ワークショップ」のイベント「SETAGATYA Ztalk」を開催しました!
(記:SETAGAYA PORT YOUTHメンバー 湯野川)

〜 プロの事例から考える、場作りへの関わり方 〜

SETAGAYA PORT YOUTH主催のイベント「SETAGATYA Ztalk」は、10〜20代のZ世代を対象に、SETAGAYA PORT YOUTHで何か出来ないか、という声から生まれSETAGATYA Ztalk」も第2回目。

今回は場作りをテーマに、さまざまな場作りの取り組みをされている方々をゲストに迎え、世田谷における場作りへの関わり方についてのトークイベントとワークショップを開催しました。

今回は、
omusubi不動産(BONUS TRACK MEMBER'S マネージャー) 塚崎りさ子氏
株式会社PRiMA CEO 馬淵恵梨香氏
株式会社ANCR 代表取締役CEO 福島颯人氏
の3名をゲストに迎え、これからの未来を作る場作りの現場のお話や考えている事など、普段なかなか聞くことのできないお話を聞く機会となりました。

前半(導入編)トークセッション
『プロの事例から考える、場作りへの関わり方』

 
前半のセッションでは、場づくりに携わるゲストの挑戦や思いを深掘ります。実際の苦労話や地域の魅力に焦点を当て、場作りへの深い理解を深めるトークセッションです。

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SETAGAYAPORT事務局 桐畑と、YOUTHメンバー 湯野川のオープニングに続き、ゲストのomusubi不動産(BONUS TRACK MEMBER'S マネージャー)塚崎りさ子氏のご講演が始まりました。

「自給自足できるまちをつくろう。」そんな言葉から始まった、事業紹介。omusubi不動産がお米作りを行うには、”顔が見えている人と自給自足をする暮らしを築きたいから”という想いがありました。塚崎氏は、コワーキングスペース 「BONUS TRACK LOUNGE」、イベントスペース 「BONUS TRACK HOUSE」や曜日替わりで出店できる仕組みのシェアカフェ「ナワシロスタンド」を担当されています。

講演後のゲストへ質問では、omusubi不動産が大切にしているものは?という問いに、「4つの”〇”があります。Organic(有機的なもの、つながり)、Originality(十人十色。個性を尊重する)、Old(古くても懐かしいもの)、Ourselves(できるだけ、自分たち自身で)です。」と答えて頂き、omusubi不動産の”おたがいさまの関係”を学ぶことが出来ました。

塚崎氏の体験談として餅つきイベントの実施前に、個人的に餅つきの予行演習を行ったというお話もあり、地域との繋がりや自分自身でイベントを作り上げられている所が”おたがいさまの関係”を実践されていると感じました。

参加者の皆様は、メモをとりながら聞いている方や頷きながら聞いている方もいました。

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続いて、株式会社PRiMA CEO 馬淵恵梨香氏のご講演。
大学在学中の国内最大の女子大生マーケティングユニット「TeamLJ」での経験や、デジタルマーケティングの知識などを用いて行うZ世代マーケティング・ファンマーケティング事業における場作りついてお話頂きました。
特にインスタグラマーや芸能人などのファンが集まる場所(プラットフォーム)を作ることで、ファン同士の繋がりや交流が生まれ、結果としてファンの中での価値があがりアクションが活性化し、ライブやイベントへ赴く機会が増える(=消費が増える)という考え方、仕組みが印象的でした。

講演後の質問では、推し活をテーマにしたWebメディア『おしゃラボ』や推し活によって、街や場の捉え方はどのように変化していくのか、馬淵氏が行ってきた自社サービスの試みについてお答えいただきました。
今や”推し活”は身近な存在となっており、Instagramのハッシュタグ「#推し活」は151万件も投稿されているとの事!推し活によって地域の交流人口の増加やテーマパークや商品とのコラボレーションなど、推し活による経済効果や場づくりのあり方が変化してくことを知ることが出来ました。
SETAGAYA PORTに登録頂いている方々もそうですが、世田谷には世田谷愛が溢れた方が沢山いらっしゃるので、地域の人同士を繋ぎ活性化させていけると良いなと感じました。

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続いて、株式会社ANCR 代表取締役CEO 福島颯人氏のご講演。
大学在学中に立ち上げた株式会社ANCR。立ち上げに関する経緯や、現在行っている事業、ANCRが大切にしている「常識への挑戦から”新しい価値観”を生み出していく」という価値観について、ご講演いただきました。

講演後の質問では、
株式会社ANCRの”五感からライフスタイルを拡張する事業”について、五感が持つ場づくりへの影響とはどのようなものがあるのか。固定概念から逸脱する、といった観点を場づくりにどう活かすか。「人を、世界を、混ぜ合わせる」その先にあるものとは。福島氏の考えや今後の展望を踏まえてお答え頂きました。
その考えを元にして空間デザインや飲食店を展開されており、紹介頂いた事例では見た目の美しさだけでなく様々な感覚を刺激する考え方や設計となっていました。
また、特に嗅覚を刺激するフレグランスの取り組みが、空間内の物だけでなく匂いもデザインされているという点が面白く、「五感」を元にした場作りを感じました。

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3名のゲストの講演後はフリートークを実施。
共通のお題として「これからの都市/社会がどうなるとよいか」「企業との連携方法」「今後挑戦したいこと」の3つ用意しゲストとフランクに話す場となりました。
「これからの都市/社会がどうなるとよいか」については、質問自体のスケールが大きい為答えはありませんが、総じてオフライン・オンライン問わず人と人の繋がりが必要だという事が皆さん考えから感じとれました。
「企業との連携方法」については、ビジネスとしてのやり取りであることからの難しさがあるが、現在は人と人との繋がり(コミュニティ)に対しての考え方や価値への理解が企業としても進んでおり、しっかり価値や効果を伝えていくことで受け入れられてもらえる場も増えているとのことでした。
「今後挑戦したいこと」としては、新規事業の推進やファンマーケティングの拡大など、場作りの拡大を皆さん考えられていました。

後半(実践編)ワークショップ
『あなたなら次世代の世田谷の交流空間をどう作る?』

このワークショップでは、参加者が場作りを行う上で関わる可能性のある様々なステークホルダーの役割になりきり、計画から実施までの流れを話し合い、地域の場づくりに関するアイデアをゲストと参加者が共に作り上げるワークショップです。

YOUTHメンバー 吉田のオープニングから始まり、ワークショップが開始されました。

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テーブルに配られたトランプのマークに従い、参加者とゲストそれぞれに役割(自治体担当者、市民団体代表者、地域企業経営者、教育機関担当者)が割り振られました。

次に“作戦会議”として、割り振られた役割になりきるため、場を作る上で大切にしたい「要素」を役割ごとに話し合いました!

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まず自己紹介から入るチームや役割について明確に定義するチームなど、さまざま。
教育機関担当者のグループでは、大切だと思う要素として、「安全性」や「地域との連携」、「どの世代でも関わることができること」などの意見が出ました!
今回参加された方も、世田谷区内の大学生をはじめ、会社員や起業家など様々な方に参加いただいた事で、多様な意見が出ました!
また、自治体担当者のグループでは、そもそも自治体として何を重要視すべきなのか、色々な要素や視点があり、意見をまとめるのに苦労されていました。しかし、それが新しい視点で学びなったと仰っていました。

ある程度話し合いが進んだところで、出てきた言葉や心に響いた言葉などをワークシートに記入!
ワークシートは、YOUTHメンバーが手作りしました!

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そしていよいよ、役職が混ざった井戸端会議を実施!
異なる役職のカードを持つ人と共に、「どんな場を作ったらいいか!」を話し合いました。

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チームで話し合った内容を
・どんな場を作るのか?
・それぞれの要望をかなえる上で工夫した点は?
などなど、模造紙1枚にまとめて全4グループが発表しました!

世田谷の食を軸に地場産業に密着した場づくりを提案するチーム、恩送りをスローガンに図書館での本のシェアやギフトなどを提案するチーム、世田谷区のPR動画を各役割のみんなで作り上げることで生まれる発見や交流・学びの効果を狙ったチーム、祭りや運動会をベースに地域文化の醸成や子どもの経験等を創るチームなど、ユニークな発表ばかりでした。また、それらの場を創る事で得られる各役割のメリットなどのバランスも模造紙への書き込みから試行錯誤している跡が見て取れました。

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イベント終盤には、交流会を実施しました。参加者同士はもちろん、SETAGAYA PORTのメンバーとざっくばらんに話していただき、仲間づくりや今後のキャリアについて考えるきっかけになりました。

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SETAGAYA PORT YOUTHでは、今後もトークイベントをはじめ、若者が活躍できる場を作っていきます!お楽しみに!

今後のご案内はコチラをチェック!▼
公式LINE:https://page.line.me/170xhzbs?openQrModal=true
公式HP:https://setagayaport.jp/