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『せせせマルシェ』〜世田谷・福祉生まれのモノゴトを届ける〜【2024年度開催レポート】
2024年3月10日(日)に、今年で開催2年目となる「せせせマルシェ」を三軒茶屋ふれあい広場で開催しました。イベント当日の様子をお届けします!
「せせせマルシェ」とは
本イベントは、マガジンハウスが運営する“福祉をたずねるクリエイティブマガジン”〈こここ〉と世田谷区が連携し、2022年秋から始動した「〈せせせ〉プロジェクト」の一環です。
今回は、世田谷区内の13箇所の福祉施設が商品の販売やワークショップを行いました。大勢の方が訪れていただくとともに、来場者と施設の交流も生まれ、賑わいが生まれたマルシェとなりました。
マガジンハウス〈こここ〉編集部による交流スペース「せせせ茶屋」や、SETAGAYA PORTの福祉にまつわるプロジェクト「ART WALL PROJECT」、「セタオーレーベル」のブース展開も実施。
当日のイベントの様子を写真と共にレポートします!
〈せせせ〉プロジェクトに参加する13箇所の区内の福祉施設が出店!
会場では、各事業者さんが心を込めて丁寧に作られた商品が勢揃い!〈せせせ〉プロジェクトの施設職員向けセミナーやワークショップで学んだことを生かし、商品のディスプレイ方法を工夫されていました。
※出店予定となっておりました「社会就労センターパイ焼き窯」さんは、諸事情により出店キャンセルとなりました。
※順不同、敬称略
1.千歳台福祉園
利用者さんが描いたイラストをプリントしたTシャツや、利用者さんが選んだ色で作製したタイダイ染めの製品等々販売していました。一点物ということもあり、手に取り、じっくりと製品を選んで購入されているお客様が多くいらっしゃいました。
施設紹介ページ:https://sesese.theshop.jp/blog/2023/02/27/105141
2.上町工房
大量生産ではできない丁寧な手仕事、無添加の美味しさが自慢のジャムやドライ野菜・フルーツなどを販売されていました。おしゃれなパッケージデザインに興味を持つお客様が多い中、出店者の方は、製品に込めた思いや作り手のこだわりなど、ひとりひとりに寄り添って説明されていました。
施設紹介ページ:https://sesese.theshop.jp/blog/2023/02/27/105147
3.玉川福祉作業所
「自分で選んで自分で決める 私らしい生活づくり Smile is best!!」を理念に掲げる玉川福祉作業所(irodori)さんでは、メンバーの感性を生かした作品づくりをされています。彩りの美しいくるみボタンのヘアゴムや、ビーズブローチが大人気で、製品の後ろには作り手の名前が入っています。「◯◯さんの作品が大好きなんです!最近誰が作ったか分かるようになってきました。」という施設のメンバーのファンの方もいらっしゃいました!
施設紹介ページ:https://sesese.theshop.jp/blog/2023/10/02/091054
4.factory藍
国産の藍を使用し、若林の工房にて丁寧に制作した日本伝統工芸の藍染のポーチや洋服、織りや刺子の雑貨などを販売していました。藍染の布で作ったクマのぬいぐるみが大人気で、マーケットオープン後すぐに完売!美しい藍の色に夢中になるお客さんへ、藍染の手入れ方法や、おすすめの製品をスタッフの方が笑顔で説明していました。
施設紹介ページ:https://sesese.theshop.jp/blog/2023/02/27/104022
5.世田谷福祉作業所
『しあわ世のもりあわせ』では、材料にこだわり毎日丁寧に作っている、クッキーやケーキ、手すき紙の製品を販売していました。コーヒーは、実際に店頭で淹れた出来立てのものをいただくことができ、会場を温めていました。また店頭にはパネルの設置がされ、製品が作られるまでの工程や思いをより知ることができるよう工夫がされていました。
施設紹介ページ:https://sesese.theshop.jp/blog/2023/09/21/084541
6.給田福祉園
利用者さんが一人ひとり心を込めて作った、かわいらしいビーズアクセサリーや刺繍・機織りの製品を販売していました。色合いや柄が一点一点異なるため、実際に手に取って好みのものを探される方や、製品を大きく広げて個性や良さをお伝えするスタッフさんの姿が印象的でした。
施設紹介ページ:https://sesese.theshop.jp/blog/2023/02/27/110648
7.ハーモニー
利用者の体験や苦労をもとにかるたを制作し「幻聴妄想かるた」や特製のおみくじが引けるガチャガチャなど、お客様が体験しながら楽しめるコンテンツを数多く展開いただいたハーモニーさん。手描きでオリジナルのかるたをつくる方や、ガチャガチャで引いたおみくじの結果に笑みがこぼれる方が数多くいらっしゃいました。
施設紹介ページ:https://sesese.theshop.jp/blog/2023/02/27/104326
8.TODAY喜多見
TODAY喜多見さんは「水引」製品を制作されており、その過程で出た切れ端を有効活用して可愛い水引のチャームやしおりなどを作られています。
レジンアクセサリー作りのワークショップも実施していただきました。ラメや絵の具などを使い、大人も子供も夢中になってオリジナルのアクセサリーを作っていました。
施設紹介ページ:https://sesese.theshop.jp/blog/2023/02/27/104722
9.奥沢福祉園
カラフルで持ちやすい小ぶりな雑巾「おりぞう」やトートバック、ビーズで作ったブレスレット・メガネストラップなどを販売されていました。どの製品も種類豊富で、お客さんが実際に手に取り、好きな色を探されていました。
施設紹介ページ:https://sesese.theshop.jp/blog/2023/10/02/091205
10.喜多見夢工房
クッキーやバターケーキ・パウンドケーキなどの焼き菓子を販売されていました。
近くを通るとバターのいい匂いが漂い、お客さんもその匂いにつられたのかたくさんの方で賑わっていました。
施設紹介ページ:https://sesese.theshop.jp/blog/2023/02/27/105734
11.桜上水福祉園
愛らしい動物のマスコットメジャーや、優しい色合いの紙すき製品、手びねりで作られたいびつさが非常にチャーミングな陶芸製品など、遊び心のある雑貨がたくさん並んでいました!温かさの滲み出る作品の数々に思わず足を止めて手に取る方も多くいました。
施設紹介ページ:https://sesese.theshop.jp/blog/2023/02/27/111140
12.泉の家
ポチ袋やおせんべい、レインボーパッド(油吸いパッド)、犬用クッキーなどを販売されていました。かわいいポチ袋のイラストにたくさんの方が足を止め、どれにしようかと1つ1つの作品をじっくり選んでいました。
施設紹介ページ:https://sesese.theshop.jp/blog/2023/02/27/104401
13.就労支援センターゆに
出来立ての美味しそうなパンがずらり。オリジナルのカスクートは見た目も鮮やかで、具材がたっぷり!いつもお客さんがいる状態で、昼過ぎには売り切れてしまうほど大盛況でした。
施設紹介ページ:https://sesese.theshop.jp/blog/2023/09/12/164837
がんの子どもを守る会チャリティーブース
ブース前で立ち止まる子連れの方も多く、子どもにもがんがあることを身近に感じる機会になったのではないかと思います。たくさんの方に募金にご協力いただき、お返しのチョコレートやピンバッジを受け取るという交流が生まれていました。
HP:https://www.ccaj-found.or.jp/
マガジンハウス〈こここ〉編集部による交流スペース「せせせ茶屋」
“福祉をたずねるクリエイティブマガジン”〈こここ〉編集部が一日限りの「茶屋」をオープンしました。お客様の憩いの場として、こだわりのコーヒーやハーブティーの提供のほか、〈せせせ〉について遊びながら知れる「せせせかるた」コーナーを展開していました。「せせせかるた」は、せせせオンラインショップで販売されている商品を題材としており、商品の名前を覚えられるだけでなく、商品のこだわりまで知ることができる、遊び心満載のかるたでした。
HP : https://co-coco.jp/
SETAGAYA PORTは「セタオーレーベル」のご紹介と「ART WALL PROJECT」で制作したバッグの販売を行いました!
SETAGAYA PORTは福祉にまつわる2つのプロジェクト、「セタオーレーベル」「ART WALL PROJECT」を会場にてご紹介しました!
「セタオーレーベル」は福祉×クリエイターによる音楽プロジェクトです。会場のBGMとして「セタオーレーベル」で制作した全10曲を流しました。今回マルシェに出店された世田谷福祉作業所さん、factory藍さんなど区内の福祉施設とのコラボレーションにより楽曲を制作し、音楽配信サイトにて世界中へ発信をしています。「セタオーレーベル普段からたくさん聴いています!」と声をかけてくださるお客さんもいらっしゃいました!
「セタオーレーベル」詳細:
https://setagayaport.jp/news-events/setaolelabel
https://setagayaport.jp/news-events/setaolelabel_season2
また、「ART WALL PROJECT」にて制作したバッグの販売を行いました。「ART WALL PROJECT」は一人一人が持つアイデンティティを尊重し合い、新たな関係性を育んでいくことで「インクルーシブな社会」の実現を目指すプロジェクトです。世田谷区内に住む子どもたちがアート教室イベントで作った鳥の切り絵の作品をタペストリーとして展示したのち、世田谷区立玉川福祉作業所の方々の手によってバッグへと生まれ変わりました。バッグによって柄が全て違う1点もののため、どれにしようかたくさん悩んで購入してくださっていました!
「ART WALL PROJECT」詳細:https://setagayaport.jp/news-events/upcycleproducts
イベント終了時間にはどのブースも品数が少なくなっており、大盛況の1日となりました!会場に立ち寄っていただいた方々に、福祉施設で丁寧に作られている商品や作品の魅力が届いていたら嬉しいです。
SETAGAYA PORTでは、〈せせせ〉プロジェクトを始めとし、今後も世田谷・福祉生まれのモノゴトを多くの方に届けてまいります。
photo by masato eguchi