今回の話し手

小出理紗子さん

現在、法政大学建築学科に通う4年生。SETAGAYA PORTでの愛称はりっちゃん。 昨年12月から、SETAGAYA PORTのコミュニティマネージャーアシスタントとして参画。イベント記事の制作や、プロジェクト進行における運営サポート、またSETAGAYA PORT YOUTHを中心となって盛り上げる役割を担っている。



湯野川祐希さん

現在、東京農業大学に通う3年生。SETAGAYA PORTでの愛称はゆうきくん。 SETAGAYA PORT YOUTHの中心メンバーとして、イベントの運営サポートなどさまざまなプロジェクトに携わる。教員を目指していることもあり、活動の中心としては、AIチャレンジプログラムで実際に講師として壇上に立ち、区内の小中高生に向けてAI学習を教えている。

SETAGAYA PORTへの参加で見えた変化と成長

事務局はじめに、2人がSETAGAYA PORTへ参画したきっかけや理由を教えてください。

小出理紗子さん(以下、りっちゃん)大学で建築について学んでいる中で、「まちづくりやコミュニティって実際どういうものなんだろう?」と考えていた時に SETAGAYA PORTを偶然見つけました。SETAGAYA PORTの活動をする中で、今、自分が考えていることが分かるんじゃないかと思ったのが参加のきっかけです。

湯野川祐希さん(以下、ゆうきくん)僕は、大学入学と同時にコロナが蔓延してしまい、基本は在宅で授業を受けるかたちで大学生活がスタートしました。前期は実家で遠隔授業を受けていましたが、後期に入ってようやく対面授業ができることになり上京しました。

学校以外の場所で何か活動できる機会もなく過ごしていた中、大学の掲示板でたまたまオンラインの防災イベント(※)を見つけ、「新しいことにチャレンジしたい」という思いからイベントに申し込みました。それが、SETAGAYA PORTに参加したきっかけです。

※「災害に備える力を。あなたが大切な人にできること。@世田谷」イベントレポート
https://setagayaport.jp/news-events/busai_eventreport

事務局りっちゃんが参画してくれてから約1年が経ちましたが、最近では、コミュニティマネージャーアシスタントとして、イベントの運営サポートだけではなく、記事制作や、専攻している建築・設計の知識を活かしてイベント内の装飾設計等もやってくれていてとても助かっています!

ゆうき君は、実際に東日本大震災で被災経験もあることから、防災のテーマへの関心を高く持ってくれていたよね。実は、防災イベントがきっかけとなって「SETAGAYA PORT YOUTH」が始まった経緯があるので、まさにゆうき君と、その時に参加してくれたもう1名の大学生のおかげなんです。

ゆうきくん今となっては、まさか自分がAIチャレンジプログラム(※)の講師として登壇できるとは思っていませんでした!

※「AIチャレンジ」開催レポート
https://setagayaport.jp/news-events/ai_challenge_report

事務局こういったのがご縁なのかもしれませんね!
では、続いて実際に2人がこれまでSETAGAYA PORTに携わってくれた中で、参加してみて良かったなと思えたことがあったらぜひ教えてください!

りっちゃん私が印象に残っているのは、ユカイ工学さんとコラボレーションして実施した「ユカイなセタガヤロボットワークショップ(※)」のイベントです。当日は運営サポートとして参加していましたが、日常生活において子どもたちと接する機会がないこともあり、直接子どもたちとお話ができてとても楽しかったですし、子どもたちの感性には驚かされました。

また、「SETAGAYA NEW WAVE(※)」でも、来場者の方たちに声を掛けてお話ししたり、そうした ”その日初めて会った人たち” と接する経験もこれまでにはなかったので、とても新鮮でした。

(ユカイなセタガヤロボットワークショップに参加したお子さんと材料選びをしている様子)

※「ユカイなセタガヤロボットワークショップ」イベントレポート
https://setagayaport.jp/news-events/yukaina_setagaya_report

※「SETAGAYA NEW WAVE」イベント概要/ダイジェストムービー
https://setagayaport.jp/news-events/setagayanewwave2022
https://youtu.be/j0b437A_0W4

事務局まさに、SETAGAYA PORTの醍醐味ですね!普段関われない人たちとお話できたり、SETAGAYA PORTに参加していなかったら出会えなかった人も沢山いたりしますね。

ゆうきくん僕も小出さんのお話と少し似ているのですが、10月に実施した防災イベント「みんなで考えよう。被災地からの問い(※)」は、とても印象的です。

熊本豪雨時に撮影された写真が展示されたコンテンツにて、僕は”語り部”として参加させてもらいました。事前に現地でボランティア活動をされた方とお話しする機会をもらい、その話をもとに、語り部となって来場客の方々へ説明をしました。

その際に、写真展を通して「防災」に触れてみてどう感じたかを、来場者の方に直接聞くことができて、大学でも防災について研究していることもあり、とても勉強になりました。できれば、卒業論文では、街の防災について書いてみたいと思っています。

(来場者の方へ説明をしている様子)

※「みんなで考えよう。被災地からの問い」イベントレポート
https://setagayaport.jp/news-events/bosai_eventreport202210

事務局防災のイベントでは、学びになることが多かったですね。実際に現地で活動していた人たちの話は本当に貴重だと思いますし、これもまた、普段は出来ない体験だったと思います。防災のテーマは、ぜひ今後もYOUTHで啓発活動をしていけたらと思っています!

りっちゃん心境の変化としては、コミュニティマネージャーアシスタントとして、参画したばかりの時は探り探りな状況でしたが、今年に入ってからは、LABOプロジェクト(https://setagayaport.jp/setagaya-social-labo)やSETAGAYA NEW WAVEにも関われるようになり、起業された人の話を聞いたりする中で、私自身、建築以外にも興味を持つようになりました。

さまざまな領域の方と関われるので知識が広がったし、実際に成長することもできていると思います。また、社会人になる前にさまざまな働き方を知れたことで、選択肢を広げることができたのも大きいです。

事務局確かに、そもそも社会人の人たちと関われる機会はそうないし、ましてやSETAGAYA PORTには本当にさまざまなジャンルの方たちが参加しているので、多様な価値観や考えに触れられますよね。

ゆうきくん僕は、高校の教員志望なので、大学では教育について日々学んでいますが、学校では知識習得が主であり、その知識を活かせる機会が少ないのが実状です。

ただ、AIチャレンジプログラムに参加させてもらったことで、実際に子どもたちと対峙する経験ができて、知識だけじゃない、子どもたちとの関わり方も考えられるようになりました。今は、伝え方や接し方を毎回ブラッシュアップさせながら講師をさせてもらっていて、責任感が強くなったように感じています。

事務局素敵な心掛けだね!常に改善をしていく姿勢は、社会人になっても確実に必要になると思うので、ぜひ今後も、SETAGAYA PORTでの経験を糧にしてもらえたら、私たちも嬉しいです。

大学生だからこそ ”出来ること” と ”やるべきこと”

事務局2人の話を聞いていて、なかなか通常の学生生活だけでは経験できないようなこともあるように感じたのですが、何か同世代の人たちに伝えたいことはありますか?

りっちゃんそうですね。実際、今の大学生たちはコロナの影響をしっかり受けている世代で、サークルにも入らない人も多いです。なので、正直、コミュニティが限られてしまっていることもあり、繋がりが少ないのが実状かと思います。

だからこそ、SETAGAYA PORTをはじめ、そういったコミュニティにぜひ所属してほしいなと思います。大人の人たちにはよく「大学生の間は何をやってもいいんだよ!」と言われますが、私自身も、そういったチャレンジ精神は大事だなと思っています。

ゆうきくんそうですね。小出さんも言っていたように、僕たち世代の大学生は、何かとしがらみが多いこともありますが、自分の場合は、コロナのせいにして活動への参加を制御してしまっていた点もあるのではないかと思います。ただ、この先もこうした感染症の蔓延や、自然災害などが起こってしまう可能性は大いにあると思うので、その都度、制御してしまったらとてももったいないと思います。

同じ世代の人たちで、もし僕がSETAGAYA PORTに参加する前と同じように制御してしまっている人がいるとしたら、ぜひどんな状況でもチャレンジしていく気持ちを持ってもらえたら嬉しいです。また、僕自身も、こういったことを発信していけたらいいなと思っています。

りっちゃんSETAGAYA PORT YOUTHの活動は、興味があるプロジェクトに参加しやすいので、もしどのコミュニティに入ったらいいのか悩んでしまう人は、まずはSETAGAYA PORT YOUTHに入ってみるのをおすすめしたいですね!

事務局りっちゃんがSETAGAYA PORTに参加して良かったと思うことで話してくれたように、コミュニティがあることで興味や関心の幅が広がり、または、それが将来に繋がるようなこともあると思うので、YOUTHで一歩を踏み出すきっかけを担えたらいいですね!

事務局では、最後に、今後2人がやってみたいと思うことをうかがえたらと思います!

りっちゃん今は、コミュニティマネージャーアシスタントとして、SETAGAYA PORTが行うプロジェクトの運営サポートとして携わることが多い状況ですが、できれば、今後は発案していくような動きもしてみたいと思っています。そうすることで、今よりももっとジブンゴトにしていけるのではないかと思っています。

ゆうきくん僕は、先程伝えたように「伝える」をテーマに動きたいと思っています。 SETAGAYA PORT YOUTHとして、自分たちが発信することで誰かに届いたら嬉しいです。 その他、もし農業に関わるようなプロジェクトが立ち上がったらぜひやってみたいです!



コミュニティへの参加がポジティブな影響をもたらすことを感じられた、そんな2人のお話でした。

りっちゃん、ゆうきくんを中心に、来年は、さらにSETAGAYA PORT YOUTHの活動範囲を広げていけたらと考えていますので、YOUTHの皆さんの活躍にご期待ください!