
メンバーストーリー
【メンバーストーリー #3】UDS株式会社/ASOBIBA 早川佳歩さんの活動と歩み~子どもたちの“あそび場”をつくり、地域に新しいつながりを~
SETAGAYA PORTでは、プロジェクトやイベントへの関わりを通じて、メンバーがどのように動き、つながり、変化していくのかを大切にしています。 この「コミュニティレポート」では、そうした関わりの中で生まれたメンバーの新たな挑戦や変化の兆しを、みなさんにお届けしていきます。
vol.3は、SETAGAYA PORTの企画や運営に継続的に携わりながら、自身が主催する教育分野での取り組みを起点に、活動の輪を広げてきた早川佳歩さん。その歩みと、子どもたちと地域をつなぐ実践のストーリーをご紹介します。
【Profile】
早川佳歩さん
UDS株式会社/ASOBIBA
SETAGAYA PORTへの参画時期︰2023年7月
主な活動:百年楽街プロジェクト、防災実証実験「世田谷彩味堂」、SETAGAYA PORT YOUTH企画

インタビュー:早川佳歩さん
現在の活動について
早川佳歩さんは、本業では、UDS株式会社*にて企画設計施工チームの広報を主に担当しながら、プライベートでは、地域の誰もが楽しめるアートワークショップを行う活動「ASOBIBA」を主宰しています。
*UDS株式会社 HP
ホテルや、レストラン・カフェ、商業施設、公共施設などまちづくりにつながる「事業企画」「建築設計施工」「運営」を国内外で手がける。

ASOBIBAは、「子どもも大人も、自由に遊び、対話し、学びあえる場をつくる」ことをテーマに、世田谷を中心にさまざまな“遊び場”企画を開催。外遊びのイベントや季節のワークショップなど、子どもたちが自分らしく過ごせる時間をつくり出しています。
InstagramではASOBIBAでの活動も発信中!
https://www.instagram.com/a_so_bi_ba_/

早川さんのこれまで
大学時代に幼児教育を専攻し、幼稚園教諭免許と保育士資格を取得した早川さんは、新卒で、子どもの施設を専門に手がける設計事務所で広報として5年間勤務。業務の中で、実際の保育現場を訪れる機会も多くありました。
そうした現場で、設計者が「こう使ってほしい」と意図した空間が、必ずしも想定どおりに活かされていない場面に出会います。 早川さんはそのとき、「そこでどんな活動が行われ、どんな人が関わるかによって、建物や空間の価値は大きく変わる」と感じたといいます。
現場を見続けるうちに、空間を使う「人」や「日々の営み」そのものに関わりたいという思いが強くなり、保育士に転身し、3年間勤務しました。また、保育士時代に、子どもたちに外遊びやアートワークの場を提供するASOBIBAを立ち上げました。
SETAGAYA PORTとの出会い
参画したのは 2023年7月頃。
最初のきっかけは、下北沢駅の掲示板やInstagramの広告で見かけたこと。その当時、保育士への転身と、友人とのASOBIBA立ち上げから約1年が経ち、活動を広げていく場を模索していたそうです。
特に、当時の「BARニューウェーブ世田谷」の開催場所が、保育士として園児たちと散歩で訪れたことのある「シモキタ園藝部」であったため、「地域のつながりが増えたら」という思いで参加されたといいます。
「エシカル×地域・コミュニティ」BARニューウェーブ世田谷 in シモキタ園藝部開催レポート!
https://setagayaport.jp/news-events/barnewwave_report_0719
実際に「BARニューウェーブ世田谷」に参加し、その後、シモキタ園藝部のイベントで繋がったBONUS TRACKの関係者から声がかかり、BONUS TRACK の夏祭り(2023年) にASOBIBAとして出店するに至ったそうです。
その後も早川さんは、SETAGAYA PORTにおいてプロボノとして保育にとらわれず多様なプロジェクトの企画・運営に関わりながら、ASOBIBAの出店を重ねています。
こうしたSETAGAYA PORTを起点としたつながりを通じて、早川さん自身の活動のフィールドは着実に広がりを見せています。
〈SETAGAYA PORTの活動〉
百年楽街プロジェクト(2023-2024年):企画・運営
防災実証実験「世田谷彩味堂」(2024年):企画設計・アイデアブレスト参加
SETAGAYA PORT YOUTH企画(2025年):サポートマネージャー
〈ASOBIBAの活動〉
BONUS TRACK の夏祭り(2023年) ワークショップ出店
SETAGAYA NEW WAVE(2023年) ワークショップ出店
オリジナルうちわ作りワークショップの様子
https://www.instagram.com/p/CxDCABhrGYC/?igsh=MTV0OXI0ODFwMmg0
https://www.instagram.com/p/CxDBY56rLdJ/?igsh=bzM2dXk5aDVhb2E=
ママ応援マルシェ@経堂(2025年)
タイルアートワークショップの様子
https://www.instagram.com/p/DHQ4QpGS6X2/?igsh=MWZlenYxNjh1NDZiZQ==
https://www.instagram.com/p/DHf-mKjS112/?igsh=OHUwbmFqNGhpbm5w
SETAGAYA PORTを通じて感じたこと
異業種の人と一緒に何かを作り上げる面白さを、SETAGAYA PORTで強く実感したといいます。その象徴的な経験が「百年楽街」でした。
ファシリテーションが上手い人、提案力がある人、デザインが上手い人、調和をとるのが上手い人など、チームメンバーは個性豊かで様々。
にもかかわらず、それぞれが尊重し合いながら企画が進んでいったことから、「オンライン会議でもこんなに実りのある会議になっていくんだなと毎度感心していました」と語ります。
非対面であることを感じさせないほど、創造性と協働性に富んだコミュニケーションが展開されていた点に早川さんは心を動かされたそう。
また、そんな他のメンバーから自身の行動にも影響を与え、
「他のメンバーの刺激を受けて、自分なりに考えたり準備をして、週1回の会議に参加していました」といいます。

教育とデザインの経験を活かした、YOUTH企画への伴走
直近のSETAGAYA PORTにおける活動では、2025年夏ごろから進行している、SETAGAYA PORT YOUTH企画のサポートに携わっていただきました。プロジェクトの内容は、学生が世田谷区で新しい一歩踏み出せるきっかけになるZINEの制作。
早川さんの教育やクリエイティブな経験を活かし、良い企画になるよう、アイデア出しの方法を考えたり、学生の意見やアイデアを整理したりして、1つの企画としてまとめていくサポートをしていただきました。
たとえば、オンラインホワイトボードを使って、集まった学生それぞれの関心や「この企画を通して伸ばしたい力」を可視化し、企画の起点となるワークシートを設計。あわせて、構成やレイアウトの参考事例を提示しながら、アイデアの広げ方や整理の仕方を支えました。
「あくまでも、学生主体の企画なので、一歩引いたところで見守る立場の難しさはありましたが、だんだんと学生の皆さんの議論も活発になり、良い形で完成させることができそう」と期待を寄せます。

SETAGAYA PORT YOUTHミーティングの様子(撮影:早川さん)
SETAGAYA PORTの参加前後で変化した考え方や行動
SETAGAYA PORT参加以前は、仕事において「1人、または2〜3人で考えて行動に移すことが多く、5人以上での企画経験はあまりなかった」と早川さんは述べます。そのため、複数人での企画の難しさも感じた一方で、その面白さも体験できたそう。
また、これまでの活動軸は「子ども」と「デザイン」だった早川さん。SETAGAYA PORTでの経験を通して、そこに「地域」や「まちづくり」という軸も加わり、
「今後、自分のやりたいことがだんだんと明確になってきた」とのこと。
当初、SETAGAYA PORTに期待していた“新しい活動の広がり”は実現され、人生やキャリアの方向性も前向きに進んだ様子が感じられます。
活動を通じて得られたつながりや学び
活動を通して得られたのは、“挑戦し続ける人たち”との出会い。
チームでのプロジェクト遂行を通して、「自分らしいストーリーを持ち、想いを持って活動し続けることの大切さを知りました」と、体感したそうです。
そして、「自分なりに日々考えを持って活動したり、発信したりしていれば、自然と面白い仲間に出会えるなと思っています」と、語ってくれました。

これから挑戦したいこと
最近、身近に子育てをする友人が増え、友人親子と過ごしたり、母親たちの声に耳を傾けたりする機会が多くなったという早川さん。そうした日常の中で、子育ての大変さに共感するようになったそうで、
「ASOBIBAの延長でアートの要素を取り入れたベビーシッターなど、資格を活かした活動も今後何かできたら」と、今後は子育てや保育に寄り添う支援的な取り組みにも、より踏み込んでいきたいという意欲を語っていただきました。
仕事の面では、広報としてまちづくりのデザインや、その背景にある想いを丁寧に伝えていくことを重視します。デザインに関心のある層に限らず、より幅広い人々に届けることで、地域への理解や共感が広がり、結果としてまちが活性化していく循環を生み出したいと話します。
また、仕事で大量に廃棄されてしまう建材サンプルを目にしたことをきっかけに、「これを地域の子どもたちの制作活動に活かせないか」と考え、近隣の子育て支援施設へ自ら提案するなど、自身の複数の活動を横断的に結びつけながら、地域とつながる意識をもって日々行動されています。
さらに、保育士時代から続く縁から、今年も羽根木公園の梅まつりの運営を手伝うなど、プライベートにおいても地域との関わりを続けているとのことです。

SETAGAYA PORTに興味を持つ方へメッセージ
「チャンスや出会いは行動あるのみ!」
“まず一歩踏み出すこと”が地域との関わりを広げるきっかけになる、と早川さんは話します。
地域と子ども、大人が自然につながる“あそび場”をつくる早川さん。
会社員として働きながら子どもの成長に向き合ってきた経験を土台に、SETAGAYA PORTでの挑戦を通じて得た新たな視点やつながりを、ご自身の子ども向けプロジェクトへ還元されている点がとても印象的でした。
本業とサイドワークを両立させながら自分らしい実践を積み重ねていくその姿は、多くの方にとって一つのヒントになるのではないでしょうか。これからASOBIBAの広がりにも注目です。
今後もSETAGAYA PORTでは、メンバーの挑戦やつながりの物語を発信しながら、 世田谷で新しい出会いや活動が生まれる場を育んでいきます。
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